薬剤師の将来性。余るっていうのはホント?

こんにちは。近年、薬学部が全国に乱立し、一昔前に比べれば、薬剤師になりたいと思えば、

「わざわざ県外に出なくても、地元の大学に入学すればいい」

そんな環境になっています。

しかし、こんなに薬学部があると心配になるのが、将来の薬剤師数。

この話題も以前から「余る」という意見と「不足する」という意見があります。

今回はデータを基にして考えてみたいと思います。

薬剤師の将来性。余るっていうのはホント?

世の中には薬剤師数について研究しているところがあり、データを出しているってご存知ですか?

薬剤師需給動向の予測に関する研究より (1)

引用:薬剤師需給動向の予測に関する研究より
http://yaku-kyou.org/wp/wp-content/uploads/2013/11/d0f963f64bac3343948075d55b9dfa04.pdf

こちらの図をみると、

「H33あたり」から需給バランスが逆転しているのが見て取れます。

平成33年というと西暦になおせば2021年です。

 

つまり、

あと約2年で「薬剤師は余っていく」事がわかります。

 

人口減少すれば薬剤師の仕事も減る。

2021年以降、人口は増える見込みはありません。

人口数は、経済活動に影響を大きく与える指数の一つです。

我々薬剤師は、患者数や処方箋枚数ばかりに気を取られがちですが、

その2つの数字でさえ、人口数という根本の値に振り回されます。

 

人口数が減る=患者数も減る=処方枚数も減る=仕事も減る

 

至極シンプルな構造ですよね。

仕事が減るとなれば、薬剤師の人材は相対的に余るのも予想がつきます。

仕事の概念を変えよう!

ここでいう仕事というのは、従来の仕事のこと。

つまり、

処方箋受付▶入力▶調剤▶鑑査▶投薬▶薬歴

の一連の流れのことです。

また付随する業務として

在庫管理や発注仕入れ業務などもあるでしょう。

いずれにしても、こういう「作業チック」とも言えるような仕事を

ただ漫然とこなすだけの薬剤師は間違いなく淘汰されます。

だって、そういう仕事が減るわけですから。

俗にいう「薬局2.0」

この時代は終わるということです。

次のビジョン「薬局3.0」へ。

「薬局3.0」の概念を知らない方はスグにでもこちらの書籍を読みましょう♪変わりゆく時代の変化をマーケティングを使って解説しています。勉強になりますよ。

やくぱら♪
狭間研至先生といえば「バイタルサイン」が有名だよね♪
大学で公演したり、ラジオやeラーニング等にも出演してるすごい方♪
薬局薬剤師へ変革のシグナルを発信し続けてくれてるんだ♪

活躍できる場所と分野を自ら開拓しよう!

薬剤師はこれまでは自ら動かずとも、

国が用意した「医薬分業」というシステムにのっかってれば

食べるに困ることはありませんでした。

 

院外処方箋をもって患者様が来局してくれるわけですからね。

そんな「医薬分業」というシステムがあまりに完璧すぎて、

集客するという発想すらない薬剤師も実に多いです。

やくぱら♪
それはそれで良いシステムではあったんだけどねー♪
でも、これからはそうはいかないはずだよ♪
今はそんな医薬分業システムに従ってきた門前薬局が
バッシングの対象となっている時代です。
世論的な意味もありますが、診療報酬の構造も
ただ薬を管理し渡しているような薬局は算定できなくなっています。

モノからヒトへ(かかりつけ薬剤師とか)

「モノからヒトへ」この言葉も随分浸透してきたのではないでしょうか。

おそらく次の改定では、内服調剤料の3剤の算定は認められないという可能性が高いです。

つまり、「モノの点数」は減らされるわけですよ。

薬価も下がり、薬価差益も目減りし、加算も減っていく。

下落トレンドの中で、薬局業を続けていくとなれば

保険点数が上がっているところにシフトしていくしかありません。

それは、「ヒト」の管理、支援の業務です。

あなたはきちんと専門性を発揮できますか?

「モノからヒトへ」の動きの中で、我々薬剤師に期待されている事はたくさんあれど、大きくは医療費削減効果を出すことです。

  • 増え続ける社会保障費へブレーキ役を果たすこと。
  • 無駄な治療薬をへらし、患者の安全性へ貢献すること。

これらは表裏一体です。

 

臨床現場では、未だに当たり前のように残薬があっても、処方が出されます。

患者宅にいけば過去の処方薬がたくさん山積みになっている。

在宅医療を経験したり、残薬調整をしている薬剤師をやっている方なら知っているはず。

医師に要因があるケースもあれば、

どうしてもほしいと患者が望むケースもあり、

結構解決するには難しいのです。

こういうところへ、薬剤師が介入していくことが求められています。

 

ではなぜ余るのか?

管理が出来ていないのでは?

いやきちんと飲んでいないのでは?

いやいや飲めないんじゃないのか?

 

飲めていないならなぜ飲めないのか?

疾患を理解し、生活を理解し、患者を理解した上で、

必要性の判断を見つけ出し、必要に応じて提案せねばなりません。

ただ提案するだけで改善の動きがあれば良いですが、

なかなかそうはいかないはず。

やくぱら♪
ヒトは変化を拒むものだからねー♪

それなりの根拠が必要です。

それを薬学的な専門家としての意見であるのが望ましいです。

私自身、総合病院前での勤務歴も長く、単科の門前薬局と比較すれば

まだ専門性が発揮できる幅が広いとは思っておりますが、

そんな私でも相手を納得させるだけの根拠を持って

行動に移す難しさを感じています。

 

そう考えると

従来薬局業務しかやってきていない、長期に休業状態だったり

危機感も薄い薬剤師であれば、相当厳しい時代になる

と言えるのではないでしょうか。

保険業務以外の仕事も創り出す薬剤師が強い時代

ここからは個人的な見解ですが、

保険業務での発展には限界があると思っております。

社会保障費の財源に限りがある以上、違う収入源を持つことが大切です。

今は個人で稼ぐ時代とも言われているわけですから、

その専門性を欲しがる人々は必ずいます。

そういう人たちにアプローチし、ニーズを伺い、

それを解決できる商品サービスを提供することができれば

それは仕事を創り出したと言えるのではないでしょうか。

 

最後に

薬剤師というのは、医療職種の中でもやっぱり特殊だと思っています。

製剤の特徴や薬理作用、副作用、化学構造、薬物動態など

他の医療職種ではなかなかたどり着けない思考回路を持っています。

一方で、

医学や解剖学などに疎く、手にする情報量も

処方箋のみといっても過言ではありません。

ですから、

この凸凹を改善できるようになるのが

昔から課題として薬剤師の目の前に横たわっていて、

その傍ら後ろを振り返ると、

従来の業務内容や職能発揮の仕方では足場がどんどん崩れている。

そんな状況だと思っています。

 

ではどうすべきなのかというと、

残る活路は左右に別の道を用意しておくことだと思います。

  1. まだ見ぬ専門性を必要とする分野を開発したり(副業とか)
  2. 専門性と専門性を掛け算していく道もある。(資格✕資格とか)

 

いずれにせよ

単なる薬剤師では弱く、単なるコバンザメ薬局でも弱いわけです。

きびしいようですが、これが現実。

薬剤師の進化が問われる時代へあと2年で突入です。

いま学生ならば、

しっかりと将来を見据えてスキルUPやスキル開発を行いましょう。

薬剤師以外の得意分野、あなただけの強みを作っておくことです。

この観点は、

転職や就活視点からもとても有益ですからぜひとも取り組んでくださいね。

 

薬剤師の将来性。余るっていうのはホント?
最新情報をチェックしよう!